1966年以前の"5"シリーズ中で、最も高級品となるキャリバー7619スポーツマチック"5"デラックスになります。1965（昭和40）年に製造販売されたモデルで、21石Cal6619、23石Cal7606のバージョンアップ品として登場しました。その一つが"5"では初めて"秒針規正装置"が搭載されました。また、Cal7606のプッシュボタン操作での日付の早送り機能を継承しています。文字盤の特徴として、"独楽マーク"が無くなり、"5"のバッチが強調されました。これはCal6619の影響があるのではと思います。後は、高植字でダイヤルリングで2段式の外周に刻みが入ったモデル（出品物）が出ました。当時は若年向けの高級品として、デラックス＝ゴージャスとの認識で販売されていたと思います。それでもこのモデルは約2年間程の短期間の製造で終わりました。その後は、薄型"51ファイブ"に道を譲りました。自動巻き腕時計にも、薄型化の流れが現れたんですかね。 出品物は1965（昭和40）年6月製造になる個体で、文字盤、風防の状態は 良好です。ステンレスケースには、使用傷があり、数カ所の打ち傷があります。裏蓋にも打ち傷があります。スナップ式裏蓋の開閉は問題ありません。修繕履歴は裏蓋内側に記載があります。付属として社外品ですが、当時のエクステンション式のバックルベルトを付けています。これはこれで趣きがあると勝手に思っています。どうです、似合っていますか?