軸先含めない全体的な大きさはは206cm×46cm程度です。
大河内夜江(1893-1957)は、山梨県東山梨郡大藤村(現在の甲府市塩山)に生まれ、高等小学校を卒業後に上京し、白馬会洋画研究所で洋画を学び、光風会展、日本水彩画会展などに出品した。その後、日本画に転向し、28歳の時に第3回帝展で初入選、その後、30歳の時に京都絵画専門学校選科に入り、菊池契月の画塾に入門した。
南画や大和絵などの様式に洋画の技法を融合した独自の様式を確立し、昭和元年の第7回帝展では、山梨県人として初めて特選となり、続く第8回展でも「たにまの春」(掲載作品)が特選となった。
昭和5年には京都から東京に転居し、帝展に出品を続けていたが、昭和10年の松田改組を機に帝展出品をやめ、再び京都に戻り、以後は京都で個展を発表の場とし、晩年は再び東京に戻った。大病を経験して禅宗を極め、これを基調にして昭和30年、東京三越で個展を開き「大菩薩峠絵巻」などを描いた。
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