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こちらは本鼈甲白甲に、象嵌で雪の結晶を表した櫛と笄となります。
白甲のやわらかな飴色に、銀色の象嵌で表現された雪の結晶が、冬の清らかさと気品を漂わせます。
雪の結晶は「清浄」「純粋」「一瞬の美」を象徴し、儚さの中に美を見出す日本的な感性を感じさせます。
状態も良く、格調高い仕上がりです。
在銘 あり
【付属品】
しかんこう 箱
芝翫香(しかんこう)とは
•芝翫香(読み:しかんこう)は、主にジュエリー・貴金属、そしてかんざし・櫛・笄などの和装小物を扱う老舗ブランド/店舗です。 
•現在は「ジュエリーライフコンシェルジュ」という位置づけも掲げており、和の装いから現代のジュエリーまで扱う事業展開をしています。 
年代
出来事
1813年(文化10年)
大阪・心斎橋筋に、歌舞伎役者・三世中村歌右衛門が「鬢付け油(商品名:芝翫香)」を扱う店を開いたのが始まりとされる。
明治期以降
鬢付け油だけでなく、眉はき・白粉・簪・櫛・笄など、化粧道具・和装小物の扱いを拡大。
大正~昭和
婦人雑貨、鼈甲・珊瑚・金唐革製品、さらに宝飾品・貴金属類へと商品領域を広げていったとされる。
2009年
心斎橋筋での店舗から、御堂筋沿いの新本店に移転(グランドオープン)
最近
伝統の和装小物の扱いを維持しつつ、ブランドを刷新。「DENSHO(伝承)」というブランド名で、歌舞伎モチーフを用いた時計・ジュエリーの展開も始めている。
名前の由来と文化的な意味
•「芝翫香」の「芝翫(しかん)」は、歌舞伎役者・中村芝翫(またはその一族)に由来するとされます。三世中村歌右衛門が店を始めた際、その名を取って「芝翫香」と名付けられたという説があります。 
•「香(こう)」はもともと香料・香道具の取り扱いを示す言葉でもあり、創業時には鬢付け油や香料関連を扱っていたことに由来する見方があります。 
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芝翫香が持つ文化的・地域的意義
•心斎橋という大阪の商業・文化の中心地で長く存続してきた老舗であり、地域の商業の変遷を見守ってきたという歴史性があります。
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ファッション##レディース##着物・浴衣